オレンジ、黄色、サーモンピンクなどの鮮やかな色の花が印象的な「ナスタチウム」は、ガーデニング愛好家にも人気のある美しい花です。
今回はナスタチウムをキレイに咲かせるために押さえておきたいポイントをご紹介したいと思うので、是非役立てて下さいね。
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ナスタチウムを育てる時に
知っておきたい5つのポイント
ナスタチウムとは?
和名「金蓮花」とも言われるナスタチウムは、独特の丸い葉っぱと色鮮やかな花が特徴のノウゼンハレン科の花です。
南米メキシコに分布するつる性の草花で、約50種類もの仲間が知られています。ペルーで発見された野生種がイギリスに持ち込まれて、江戸時代末期頃に日本に渡来しました。
葉っぱはハスの葉を小さくしたような円形で、斑が入る種類もあります。花はオレンジ、サーモンリンク、赤、黄色などの暖色が多く、一重、八重、さらに花びらが重なる万重咲きする種類もあります。茎は這うようにつる状に伸びるので、吊り鉢植えにすると見栄えが良くなるでしょう。
春に種をまくと初夏から秋に開花して、花が終わったら枯れてしまう一年草です。
鑑賞用だけでなく、葉っぱ、花、実は食用としても有名です。葉っぱにはピリッとした刺激があるのでサラダのアクセントとして、花は飾用に、実はすりおろして薬味として活用できますよ。
ナスタチウムに適した場所
ナスタチウムは日当たりが良い場所を好みます。日当たりが悪いと花の付きが悪くなり充分成長できませんが、真夏の強烈な日差しに当てると逆に暑さに負けて成長できなくなってしまうので、真夏だけは風通しの良い明るい日陰においておきましょう。暑さで元気がなくなってしまっても枯れていなければ大丈夫です。涼しくなれば徐々に回復して秋にはきれいな花を咲かせるでしょう。
秋に種をまいた場合は冬越しをする事になりますが、凍ってしまわないように気を付けて下さい。霜や寒気に気を付けてあげればベランダや軒下でも冬を越せますが、5度以上が無難なので、寒い地方であれば室内の日当たりの良い場所に置いた方が安心です。
プランターに植えるなら、水はけの良い有機質が豊富な土が良いです。赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土がオススメですよ。
ナスタチウムの水やり・肥料
ナスタチウムの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。あまり水をやり過ぎるとヒョロヒョロに育ってしまったり、葉っぱばかりで花が咲きにくくなる場合もあるので、他の草花に比べて若干乾かし気味でも問題ありません。
肥料は植える時に土の中に少量混ぜます。追肥として花の咲く時期に、2週間に1回くらいの間隔で水に薄めた液体肥料を与えます。
肥料を与えすぎると花付きが悪くなってしまいますが、特にチッソ分が多いと葉っぱばかり茂って花の数が少なくなってしまうので、控え目にしておいて下さいね。
日常の手入れとしては、枯れた花や葉っぱをこまめに取り除く事で、余分な栄養が取られる事なく長い間花を楽しむ事ができます。
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ナスタチウムの増やし方
ナスタチウムは種を撒いて育てます。種は粒も大きくて発芽力も活発なのでそれほど手間はかかりませんが、薄皮がコルクのように固いので、一晩水につけて自然に取るか、薄皮を向いてから撒くようにします。
鉢やプランターに撒く時は、少々詰め気味でも構いません。沢山芽が出ますが、その中で元気なモノを残して間引いていくと植え替える必要もないので栽培が楽になりますね。
種を撒くタイミングとしては4月~5月と9月があります。春に撒けば2,3カ月で花を楽しむ事ができますが、途中暑さで花が咲くのが止まってしまってから再び秋に咲くので、楽しめる期間は若干短くなります。秋に撒けば開花までの期間が少々長くなりますが、株は立派に大きく育つでしょう。
一年草であるため植え替える必要はありません。苗を買った場合は暑さや寒さが本格的になる前に植え付けをするようにして下さいね。
ナスタチウムがかかりやすい病気
ナスタチウムにはナメクジやハダニの被害が多く見られます。
ナメクジは葉っぱやつぼみ、花を食べてしまうので、見つけ次第捕まえましょう。
ハダニは高温で乾燥する時期によく発生して、葉っぱに付いて吸汁する事で植物全体を弱らせます。こまめに葉っぱの表裏に水をかければ多少発生は予防できますが、被害が大きい場合は薬剤を撒いて駆除するのが良いですね。
虫以外でも高温多湿の環境では株自体が蒸れてしまい、立ち枯れ病が発生して枯れてしまう場合もあるでしょう。
いかがでしたか?
ナスタチウムは観賞用としても食用としても楽しめる植物です。栽培方法も簡単なので、是非お庭やベランダで楽しんでみて下さいね。
まとめ
ナスタチウムを育てる時に知っておきたい5つのポイント
・ナスタチウムとは?
・ナスタチウムに適した場所
・ナスタチウムの水やり・肥料
・ナスタチウムの増やし方
・ナスタチウムがかかりやすい病気
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