レモングラスって知っていますか?レモンによく似た香りがするのです。というよりは、レモングラスとレモンには”シトラール”という同じ香り成分が入っています。しかもレモングラスのほうが”シトラール”の含有量が多いので、レモンよりレモンらしい香りがするのです。
そのレモングラスの効能について、ご紹介していこうと思いますので何かのお役に立つことが出来れば幸いです。
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レモングラスの効能で、役立つ5つのもの
その1:香辛料として
エスニック料理によく使われています。鶏肉やシーフードともよく合います。タイ、ベトナム、インド、スリランカ、カンボジア、フィリピン、インドネシア、マレーシア等の地域では料理に欠かせないものとなっています。
カレー、スープ、肉や魚の炒め物、揚げ物のソース等に幅広く使われています。中国の一部でも使われています。
その2:薬として
インドでは伝統医学で、鎮静剤、下熱剤、伝染病にきくとされます。現代では、精神的な疲労の回復、貧血防止、消化促進、食欲回復、また、殺菌・抗菌作用があるので、足のにおいや水虫の治療等に使われます。ですが成分が強いため、精油を直接患部に塗るようなことはしないでください。かえってかぶれてひどいことになります。
また、うがい、湯気の吸入などに使えば風邪の予防にもなります。脂肪の分解を促進する作用もあり、血行を良くして下痢や腹痛にも効き目があります。
レモングラスは、虫の嫌うにおいがするので蚊よけにもなり、クローゼットに入れておくと防虫効果も期待できます。
その3:お茶として
フレッシュが手に入ればなおいいのですが、すばらしいレモンの香りがします。
①2㎝ほどに切ったレモングラスの葉をカップに大匙1杯入れます。
②沸騰したてのお湯をカップに入れてふたをして3分待ちます。これでレモングラスティーの出来上がりです。
殺菌作用があり頭痛・発熱等の初期の風邪の症状に有効です。消化器を整える作用があるので、食後や胃もたれの時、食欲不振の時の服用がおすすめです。
また、リフレッシュ効果と、集中力を増す効果がありますので、仕事や勉強、車の運転など集中したいときにもおすすめです。効き目が強いので、あまり濃く抽出して飲まないでください。
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その4:香りを楽しむ
レモングラスの香りには、適度に興奮を鎮める効果と、リフレッシュする効果があります。また、体力の回復と強壮作用、抗うつ効果があり、自信のない人には自信や活気を取り戻してくれます。
また、蚊や蟻などを寄せ付けない作用の上に消毒力もあり、空気中の細菌の除去、呼吸器の感染にも効力があります。ネコはこの香りを嫌がりますが、猫にとっては毒性がありますので注意してください。
人も、精油をじかに皮膚につけるようなことはなさらないでください。水ぶくれができたり、赤くなっていたがゆくなります。
その5:世話の仕方
レモングラス自身が持っている殺菌・除虫作用から病気や害虫には強いです。大きな株になりますので(草丈1.5m)、基本的には地植えします。
丈夫な植物ですが、寒さに弱く生育温度は20℃~30℃、日本ではほとんどの地域で地植えは無理です。5月にポット苗を手に入れて大き目の鉢に植え付け、土が乾いていたら水をやります。ススキのような葉から素晴らしいレモンの香りがします。
日当たりと風通しの良いところに置いて、水を切らさないようにしてください。気温が20℃を越したら成育期です。液肥を月に2~3回ほどあげてください。
酸性の土壌を嫌い、酸性の土では育ちません。熱帯性の植物なので、20℃以下になると成長できなくなります。地植えの場合、晩秋から春5月の連休後までは根を堀上げて鉢に移して屋内で越冬させます。
夏以降いつでも収穫できます。根元から15㎝ほど残して刈り取って、暗くて風通しの良いところで干します。翌年の5月初めころ、根の生育状態を見て、鉢いっぱいになっているようでしたら鉢から一度堀り上げて株分けをしてください。
いかがでしたか?
乾燥葉はもちろん、フレッシュが手に入る6月~10月までは、お茶として楽しまれるのが多いのではないでしょうか?寒さと乾燥には弱いですが生命力のあふれるハーブですので、1株お持ちになると、株分けでどんどん増やせます。
お料理のレパートリーにアジア料理が加わって、一気に新しい味が増えるのではないでしょうか。レモングラスは香りもよいですし、殺菌作用も強く、いろいろな使われ方をします。
ルームミストとしてもお使いになれますので、風邪のはやる時期にどうぞ!
ただ、くれぐれも気を付けていただきたいのは、
①濃いお茶(レモングラスを3分以上つけっぱなしにした物)は飲まない事。
②精油はじかに皮膚につけない事。
③猫はじめ小動物には致命的な毒になることもありますので、十分気を付けて管理していただきたいということです。
まとめ
レモングラスの効能で、役立つ5つのもの
その1:香辛料として
その2:薬として
その3:お茶として
その4:香りを楽しむ
その5:世話の仕方
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