自然薯の栽培にはこの5つが重要!

自然薯の栽培にはこの5つが重要!自然薯(じねんじょ)の栽培方法について詳しい方は、きっと少ないでしょう。そもそも、自然薯というものすら「食べたことがない」という人もいるでしょうね。

でも「やまいも」と言われれば、すぐにピンとくる食べ物。ナガイモやヤマトイモなど、色々な種類のなかに、自然薯も含まれています。

これにも、実は違いがあるのです。一般的に山野に自生しているものがやまいもで、自然に自生するものが、自然薯と呼ばれているようです。

私たちが普段口にしているやまいもは、主に外来種のものでしょう。やまいもの種類の中で唯一、国産の貴重な品種が、自然薯だということになるのです。

この自然薯は、栽培が難しいことでも知られている品種。そこで自分で栽培するときには、どのような点を注意すべきか、5つの重要ポイントを見ていきましょう。


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自然薯の栽培にはこの5つが重要!

 

野生の自然薯の生育環境を理解しよう

自然薯は、北向きの山に多く自生する特徴があります。日本では本州、四国、九州の山野が、自生地となっているようですね。自然薯の栽培を成功させるためにも、どのような生育環境が必要であるか、自然薯の特徴について理解しておきましょう。

そもそも自然薯は、つる性の宿根性草本です。そのため、私たちが食べるいもの上部は堅く、1年ごとに新生交代しています。

花の開花は、夏。いも部分は地中で長さ約1.5m、直径は3㎝ほどまで発育します。温度や土中の障害物によって、いも部分がくねくねと曲がるのです。また、質の高い自然薯ほど曲がるともいわれています。

自然薯は、腐敗しやすい植物。環境の変化を嫌う、とてもデリケートな種類です。外から見て腐敗していないようでも、細胞の劣化により栄養吸収が足りず、新生芽が大きくならないこともあります。

 

畝(うね)の作り方ポイント

自然薯の栽培で最初に注意したいのが、畝の作り方。畑の準備は、深さなどを注意して行います。まず畑に横幅40㎝、深さ20㎝程度の溝を掘ってください。スコップなどを使い、なるべく均等になるように意識しましょう。

休耕田で自然薯を作る際は、水はけが悪い可能性があります。溝を掘らずに波板を使って、両端に土を盛る感じで深さをだしましょう。

自然薯の栽培で使用する波板は、縦210㎝、横幅70㎝タイプのもの。これをはさみでカットして、4等分にして使ってくださいね。

 

プランター栽培の準備

自然薯は、プランター栽培が可能です。ツルがよく伸びるため、マンションのベランダなどでは、ネットがあれば4~5mほど上に伸びて、緑色のカーテンにもなります。

空き地や路地がない場合は、プランター栽培にトライしてください。栽培のシーズンですが、植え付けは4月~5月、冬が収穫時期となります。

プランターは深めで大きいサイズで、25㎝以上がオススメ。土は花や野菜用を使い、堆肥は遅効性のものを使ってください。

根っこが出るまでは、暖かくしておくこと。夏場は涼しいところに置き、温度管理に注意しましょう。

プランターよりも露地栽培のほうが、手間がかからないうえ、よく生育します。少しでも地植えできるスペースがある場合は、その場所を活用することをオススメします。

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種芋の準備をしよう

畑地に近い山中に自生する自然薯は、雑種系が多い傾向があります。そのため種芋を採取するときは、できるだけ奥に入ったところが良いでしょう。

エリア的には、海岸から20㎞以上離れた深山のなかで、優良品種を見つけることがコツですね。ちなみに雑種系のいもは、ながいもよりも粘り気が強い特徴があり、自然薯としては水分を多く含んでおり、風味が悪いこともあります。

種芋は、健康なものを使うこと。簡単な種芋としては、切りいもを使う方法があります。まず、いもを約70~80ℊぐらいのサイズにカットしておきます。

種芋は芽出しをするために、いもの切り口を乾燥させたあと、消毒します。そして砂かオガクズの入った容器に入れ、種芋が隠れるぐらいまで覆います。気温は25~28度、軽く湿る程度に水をあげて、30日ほどで発芽します。

 

病気と害虫の対応をしよう

パイプを使って栽培する場合は、パイプに土を詰めて15度の角度になるように、土の表面から先端部分20㎝を目安にしてセットします。そのパイプに、自然薯の芽がうまく入るように平行に種芋を埋めて、支柱を立てておきましょう。

プランターも同様に、早めに支柱やネットの準備を行ってください。発育してきたら、こまめに害虫や病気のチェックを行います。

自然薯の栽培では、ハダニや炭そ病などの被害が多いため、土壌消毒も必要であれば行っておきましょう。

自然薯は、消化酵素を多く含む食べ物。ごはんにかけて食べるとろろご飯は、絶品でしょう。たくさん食べてもさっぱりとして胃もたれがないのは、アミラーゼという消化酵素のおかげです。カルシウムや鉄分、ビタミンBも含まれている、栄養価の高い食べ物なのです。

野生の自然薯を見つけるのは、大変かもしれません。でも簡単にできるプランター栽培、庭の一部を使った露地栽培など、食べるだけでなく、作る楽しみも魅力になります。

自然薯を上手に栽培してみたい人に向けて、栽培キットなども通販で購入できますので、早速自分だけの自然薯栽培をスタートしてみませんか。

 

まとめ

自然薯の栽培にはこの5つが重要!

・野生の自然薯の生育環境を理解しよう
・畝(うね)の作り方ポイント
・プランター栽培の準備
・種芋の準備をしよう
・病気と害虫の対応をしよう

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